音の源、電源

現代、生活してゆく上で無くてはならないものが電気です。音楽製作上でも、これが無いと困ってしまいます。
オーディオマニアの世界では電源ケーブルの交換による音質変化などが熱く語られています。
確かに楽器とミキサーを接続するケーブルとかスピーカーとアンプを接続するケーブルなどは
音声信号が流れているわけですから音質が変化するのは体感でき理解できるのですが、
単純に電源を取っているだけの電源ケーブルを換えるだけで音が変わると言う事には懐疑的でした。
また、オーディオ用の電源ケーブルの値段は安いものでも1万、はてには何十万円という物まであり
なかなか手を出そうと思うには至りません。
しかし、知らぬは一生の恥じ?と奮起し、1本購入してみました。(とはいえ8000円ほどのものですが・・・)
とりあえず、アンプとパソコン(オーディオカード内蔵)で試してみたのですが、確かに劇的という訳にはいきませんが、
音の密度が濃くなったように感じます。
よくよく考えてみると、そもそもスピーカーから出ている音は電気信号から作られており
その大元は電源コンセントからの電気です。
いわば、コンセントから取り入れた電気を加工して音にしていると言えるのではないでしょうか。
言い換えれば、コンセントの100Vの電気を聞いているもののようではないでしょうか。
そう考えれば電気の取り入れ口である電源ケーブルを高品質な物に換えることは意味のある事だと思えます。
つきつめれば、屋内配線、外部の送電線、変電所、はたまた発電所の品質までも影響があるでしょう。
また、水力発電はアコースティックな音、火力発電はロックな音、原子力発電はテクノな音がしそうです。
音楽というものはメンタルな部分が伝わりやすいものなので、もしかしたら、発電所で働いている山田さん?
の気持ちが、その日のスピーカーから流れる音になっているのかもしれません。