上関ライブ(今までに無い長文・・・御容赦くだされ)





遅くなってしまいましたが、1月30日に行われた上関でのライブ報告です。
前日の昼、絵音レコ発ツアーでも活躍した「黄金号」に意気揚々乗り込み、一路、山口県上関町を目指します。が・・・、よりによってこのタイミングに、この冬一番の寒気団がお出迎えです。大丈夫か雪・・・。チェーンを積み込んで出発したものの、不安を抱えつつ高速道路を西へ西へとひた走ります。案の定、岡山県あたりから雪が降り始め、広島県に入ると本格的に。幸い、チェーン規制にはなりませんでしたが、視界5mほどの雪が織り成す幻想的な世界を満喫しつつ、ノロノロ山口県に入ったあたりのサービスエリアまで走り、お決まりの車中泊といたします。厳冬の車中泊、なめてました。毛布2枚、布団1枚に包まるも、寒さで眠れません。車の暖房をかけ、何とか眠ることが出来ました。雪化粧をした車の中で目覚め、上関を目指します。途中、温泉に入り、おまけにマッサージで、朝から猛烈に痛む腰も快調に。(無理な車中泊がたたったか・・・)
上関に到着です。美しい海に目を奪われます。そして、ライブ会場の安村邸に着いてみると立派なたて看板がお出迎えです。胸が熱くなります。漆喰の壁に囲まれた堂々たる安村邸、しっかりと現代の生活に対応しつつも、よき時代の香りがぷんぷんするその佇まいに感動です。二階の広大な屋根裏部屋には、当時の様々な資料が展示されており興味をそそります。ライブ会場入り口には画家の吉川幸昭さんの作品が飾られており、上関の海を髣髴させる、その色使いにしばし、目を奪われます。ステージ両サイドにはフラワーコディネイター、野村真由美さんの作品が飾られており、その優雅さと迫力に圧倒されます。なんだか、凄い事になっているぞと、皆さんのご尽力に感謝し感動しつつも、プレッシャーが圧し掛かります。リハーサルを済ませた後、おいしい刺身と鍋をたらふくご馳走になり、いよいよ本番を迎えます。
地元の方々を始め、遠方からもぞくぞくとお客さんが来てくださり、会場は満員御礼です。今回ライブ開催に絶大なるご尽力を頂いた、おかさん、のりさんにまたもや御協力頂いて、マイブームのシンギングボールの合奏からライブスタート。三人で奏でるシンギングボールの共鳴がなんとも心地良く、いい感じでギター演奏へと入れました。つたないMCを挟みつつも、暖かいお客さんに支えられ、無事ライブ終了。二度もアンコールを頂き、沢山の投げ銭を頂き、CDも沢山ご購入頂き、感謝感謝です。
かけがえの無い美しい自然、古きよき物を慈しむ、そんな気持ちを目一杯感じさせてくれる町「上関」、皆さんに興味を持って頂けたら幸いです。また是非とも訪れたくなる本当に素敵な町です。
翌日の滋賀県でのライブ出演のため、後ろ髪を引かれる思いで、その日のうちに上関を後にし、力尽きた所でまたもや厳冬の車中泊となりました。
今回は、おかさんを始め、沢山の方々の信じられないほど甚大な御尽力を頂きました。正直、どう御礼を申し上げてよいのか分かりません。(いい年こいて、恥ずかしい事この上なしですが・・・)本当にありがとうございました。少しでも良い音楽をお届け出来るよう精進します。